匠の世界
名匠 野口光彦
MITSUHIKO NOGUCHI
野口光彦は、幼少より東京御所人形師の野口家の家業を継ぎ、
その生涯を人形製作に捧げた伝説の人形師です。
日本人形の研究開発、普及、向上のため「五芸会」「甲戌会」を結成し、
日本人形の研究開発、普及、向上のため「五芸会」「甲戌会」を結成し、
海外にまで広くその名を轟かせ、平田 郷陽、堀 柳女、鹿児島 寿蔵同様に、
日本人形を芸術の域にまで高めた人形作家であり、近代日本人形の創始者とも云われています。
光彦の作品は、躍動感あふれる子供の姿を巧みに表現し、
光彦の作品は、躍動感あふれる子供の姿を巧みに表現し、
凛とした品位の高い芸術品として、現在もその価値を高め続けています。
1955年には、平田 郷陽、堀 柳女と共に第一次重要無形文化財保持者に内定されました。
日本人形作家協会代表、日展、日本工芸会の代表や理事等を歴任し、
日本人形作家協会代表、日展、日本工芸会の代表や理事等を歴任し、
現在の人形芸術の大きな礎を築く等、日本人形界発展に尽力した偉大な人形師です。
鈴木人形の創業者である鈴木柳蔵は、1924年、弱冠12歳にして人形製作に従事しました。
名匠 野口光彦の一番弟子として技を習得し、人形師としての優れた独創性と想像力を開花させ、
1934年には、鈴木人形材料店を創業、初代晃隆を襲名しました。
それから70年以上に渡り、人形研究と製作一筋、自身の師である光彦同様に、
それから70年以上に渡り、人形研究と製作一筋、自身の師である光彦同様に、
繊細にして、優美かつ華麗な人形を創り続けました。
1950年当時、それまで人形頭は桐塑製が主であったのに対し、石膏を用いて成型したものに胡粉を
1950年当時、それまで人形頭は桐塑製が主であったのに対し、石膏を用いて成型したものに胡粉を
塗り重ね、顔に化粧彩色を施し、染色した絹糸また化学繊維を毛髪として植え付け、
髪結いをして仕上げる独自の頭製法を考案し、人形製品の量産を可能にする等、
今日の人形創作における多くの工程で、現代人形創作の基盤を開発しました。
現在、日本人形市場での「石膏頭」が占める割合は95%以上に渡り、
現在、日本人形市場での「石膏頭」が占める割合は95%以上に渡り、
国内外の様々なものづくりの場面で、この石膏頭と同じ量産製法が用いられています。
晩年、開発研究と共に人形職人の育成にも尽力し、全国に多くの匠を輩出しました。
伝統工芸と日本人形創作の世界に大きく貢献した功績が認められ、
晩年、開発研究と共に人形職人の育成にも尽力し、全国に多くの匠を輩出しました。
伝統工芸と日本人形創作の世界に大きく貢献した功績が認められ、
日本国より勲六等瑞宝章を受勲、現代の名工(卓越技能章)を拝受しました。
幼少の頃より鈴木人形創業者である、現代の名工・鈴木柳蔵に師事。
あらゆる人形頭を創造する頭師として、多くの弟子と共に英才指導を受けました。
以後、二代目晃隆を襲名し、師である柳蔵(初代晃隆)同様、
日本人形の世界に技術革新を取り入れた、多くの創作品を生み出し、
眞子内親王殿下、佳子内親王殿下の雛人形を製作する等、
その作品は、皇室御用達品としても深く愛されています。
内閣総理大臣賞、経済産業大臣賞、文部科学大臣賞、厚生労働大臣賞、
内閣総理大臣賞、経済産業大臣賞、文部科学大臣賞、厚生労働大臣賞、
埼玉県知事賞、市長賞等、受賞歴多数。
また、初代晃隆より継承される「創意工夫」の精神で、新素材、新技術を用いた
また、初代晃隆より継承される「創意工夫」の精神で、新素材、新技術を用いた
人形創作を得意とし、後継者となる次世代の人形職人を多数育成しています。
現在、鈴木人形には業界最多の経済産業大臣認定 岩槻人形 伝統工芸士たちが、
その技術を存分に発揮しています。
これまでには、国の日本文化振興行事において、文化親善大使等を歴任し、
これまでには、国の日本文化振興行事において、文化親善大使等を歴任し、
全国から世界各国へ、日本人形の伝統と文化を広める活動も行っています。
幼少の頃、二代目晃隆と共に人形師の道を歩み始めました。
以来、半世紀以上に渡り、真摯に人形創作に取り組み続け、
節句人形、市松人形、御所人形等あらゆる日本人形の技法を極めました。
「類なき優美さを誇る人形を追求したい。」という情熱を胸に、頭創作は基より、
「類なき優美さを誇る人形を追求したい。」という情熱を胸に、頭創作は基より、
衣裳や小道具創作にも尽力し、躍動的で且つ繊細さを併せ持った作品を完成させます。
それが今日の鈴木人形の伝統となり、日本屈指の生産力を誇る鈴木人形の人形製作を牽引しています。
伝統工芸士・鈴木晃隆に師事し、30余年。
「ひと筆、ひと筆、筆先に魂を込める。」
しなやかで繊細なその美しい線と、複雑なコントラストを巧みに表現します。
筆先を巧みに操ることに長け、独特の感動的な世界観を描写することを得意とします。
手に取る人に優しく微笑む人形。
まさに、野口光彦、初代晃隆より脈々と伝わる人形創作を体現しています。
オールジャンルの人形に命を吹き込む頭師として、その技を若手職人に伝えながら
鈴木人形の伝統を支え続ける頭師です。
伝統工芸士・鈴木晃隆に師事以来、デッサン、彫刻、デザイン、配色の美感覚を極め、
あらゆる人形原形製作を得意とし、日本人形をハイアートとして表現できる国内有数の人形師として、
その作品たちは、メディアでも広く取り上げられています。
伝統的な日本人形創作に敬意を払う一方、常に独創的でポジティブな技術革新を取り入れながら、
伝統的な日本人形創作に敬意を払う一方、常に独創的でポジティブな技術革新を取り入れながら、
ジャンルを問わない新しい傑作を生み出すべく、日々情熱を燃やします。
大学院卒業後、伝統工芸士・鈴木晃隆に師事。
斬新な発想力と器用さに磨きをかけ、新しい感性を存分に取り入れた人形創りに没頭しています。
「技を磨き、人形創作を追求するためには、日本人形の世界だけに囚われない。」
をモットーとし、現代工芸やアートの思想から多くのインスピレーションを得て、
「技を磨き、人形創作を追求するためには、日本人形の世界だけに囚われない。」
をモットーとし、現代工芸やアートの思想から多くのインスピレーションを得て、
自身の作品作りに入魂しています。
現代に愛される日本人形の世界を、
現代に愛される日本人形の世界を、
広く発信するべく、デザイナーズドールブランドの立ち上げや、
異業種とのコラボレーションによる、オリジナリティ溢れる人形創作を行う等、
新進気鋭の人形師として活動しています。